美濃市は、うだつの上がる街並みや美濃和紙の産地として有名です。
うだつの上がる街並みを散策して見つけた最も古いうだつの形式を残した旧今井家、レコードやチョロQと扱った昭和レトロなお店、火事に備えた道具が展示してあり、奥へ行くとギャラリーになっている小坂酒造場などをご紹介します。
美濃市うだつの上がる街並み
美濃市にあるうだつの上がる街並みは、江戸時代に美濃和紙で栄えた商家の町並みで、屋根の端にうだつと呼ばれる防火壁をつけた建物が並びます。
うだつは当初火事から家を守るために造られましたが、徐々に富の象徴として、競い合って造られました。
旧今井家住宅・美濃資料館
最も古いうだつのある今井家は、江戸時代末期から昭和16年ごろまで庄屋を津トンていた和紙問屋です。江戸時代中期に建てられており、明治初期に増築されました。
建物内部には、美濃和紙あかりアート展の作品も展示されている箇所や、かまどなどがあり、情緒たっぷりな雰囲気があります。
玄関を入るとすぐの場所に帳場があります。歌舞伎の舞台や時代劇などで見かけますね。座って番頭になった気分も味わえます。
奥座敷は、問屋の繁栄をうかがうことができる豪華なつくりになっています。床の間もあり、庭が見渡せる場所に位置しています。
庭には、水琴窟があり、水をかけると心地よい音色を響かせます。
庭の奥に行くと、にわか蔵、美濃史料館、うだつ蔵があり、にわか蔵には美濃ながし仁輪加という郷土芸能の展示物があり、美濃史料館には美濃市の歴史・文化などを紹介した展示物、うだつ蔵にはうだつについての展示物があります。
江戸時代からある建物で、日本を感じることができ、ゆっくり時間を過ごすことができました。
休館日 12月から2月は火曜日※火曜日が祝日の場合は翌日(3月から11月は無休)12月29日から1月3日まで
営業時間 4月から9月 9:00~16:30 10月から3月 9:00~16:00
昭和レトロなおもちゃやレコードを扱うお店
旧今井家と通りが1本違いますが、歩いているとかごにたくさん入ったチョロQが販売されているお店がありました。懐かしいと思って、中をのぞくと、沢山のレコードがありました。
50代の私には、お宝ばかりです。レコードからCDに変わるのが中学生から高校生にかけての頃でした。レコードやCDは高くて買えないという年頃なので、レンタルショップに出かけて借りていました。懐かしいですね。
そのレコードがその当時のレンタル代と同じ位の金額200円から300円程度で手に入るので、レコードプレーヤーもないのに、沢田研二さん、ピンクレディー、松田聖子さんや中森明菜さん、チェッカーズのレコードを買ってしまいました。
今やサブスクの時代です。カセットテープ、レコードからCD、MD、ポケベル、携帯電話、スマホ色々な進化があったんだなと改めて思います。
※不定休なので営業していない場合があるようです。
小坂酒造場
小板酒造場の建物は、安永2年(1773年)頃に建築されたと推定されています。現在2023年なので250年前の建物ということになります。昭和57.58年に半解体修理をして、江戸時代の姿を再現することができました。
玄関すぐのところには、商品が並べられています。奥まで長い通路があり、建物の内部を見学することができ、一番奥にはギャラリーもあります。
備え付けてある道具は、火事の時に柱を落とすためのものや、長刀もあります。紙で作られたバケツもありました。今ももちろんですが、昔は火が出ると大きな火災になるため、広がらないための様々な工夫がされていたことがわかります。
かまどや2階へ上がる階段も風情がありました。(2階へはあがることはできません)江戸時代は、奉公人の部屋や薪部屋となっていたそうですが、一部は改修されて立派な部屋になっているそうです。
小板酒造場は無料で開放されています。色々な道具があり、ギャラリーには絵が飾られていて見るところが沢山ありますので立ち寄ってみてくださいね。
アクセス
美濃ICから10分程度で到着します。うだつの町並み付近には市営駐車場が点在しており、無料の駐車場や、2時間100円で利用できる駐車場があります。
まとめ
美濃市うだつの上がる街並みは、昔の趣を残したとても素敵な場所でした。旧今井家、小板酒造場を紹介しましたが、他にも見どころやお土産屋、食事処、喫茶などが街並みに沢山あります。
らんたんやさんでは、提灯を作る実演をみることができます。興味深いお話を聞くことができます。
パティスリーえっきょうさんは、美味しいケーキが並んでいました。パティシエさんはパリで修業されたそうです。
とても紹介しきれないので、ぜひ足を運んでみてくださいね。すごく広くて大変ということはなくて、まとまっているので見ていて次から次へと入りたくなるところばかりです。
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