松本市で公演される信州・まつもと大歌舞伎。信州・まつもと大歌舞伎を支え、盛り上げる市民サポーターの募集があり、参加しました。
観劇に行かれた方は中村屋の紋の入った白い法被を着ている人を沢山見かけたと思います。この法被を着ている人が市民サポーターです。
市民サポーターは、事前研修会を受け、スポンサーとしての参加費が必要です。賃金は発生しないボランティアになり、公演日の当日は、もぎり、フロア案内、筋書き販売やオペラグラス貸出などを市民サポーターが担っています。
市民サポーターってどんなことするの?やってみたいなと思う方がいたら、次回の開催の時に参考にしてくださいね。
信州・まつもと大歌舞伎市民サポーター申込み方法
信州まつもと大歌舞伎ホームページで募集の案内があります。今回は、4月1日に募集を開始し、4月30日が締め切りでした。
郵送で申し込む方法と、ホームページの申し込みページの案内から、必要事項を入力して申し込む方法があります。活動できる日も申し込みの時に報告します。
市民サポーター2回目以降の方は、郵送でも案内が届きます。
後日、研修会の案内と併せてシフトの連絡が郵送で届きます。
顔写真の提出も必要でした。スマホで自撮りしましたが、なかなかうまく取れなかった。研修の時に顔写真の写真を撮ってくれる場所もありました。年齢層高めだから色々配慮していただいているようです。ありがたいですね。
まつもと大歌舞伎市民サポーター研修会
令和6年6月29日(土)13時から松本市民芸術館で行われました。この日に参加費を支払い、法被を受け取ります。
始まる前は、勘九郎さんと七之助さんのインタビューがスクリーンに映し出されていました。
市長のあいさつの後、まつもと市民芸術館 芸術監督団 団長の木下裕一さんによる講演があり、次に市民サポーターの役割の紹介がありました。
芸術監督団 団長 木下裕一さんの話
印象に残った話は、表方と裏方の話でした。
表方は、座席案内、弁当売りなどお客さんと直接接客する人たち。裏方は大道具やメイクさんなどのようなお客さんから見えない人たち。
表方というのは初めて聞きました。
表方さんの印象でその舞台がどうだったか、また行きたくなるかが決まり、舞台を見に来た人の大切な時間の一部に触れる仕事が市民サポーターになるので、来ていただいたお客様に対して丁寧に接することが大切。
料理がおいしくても店員さんの対応が悪いと、行きたくないという感覚と同じですね。
演目についての話
正札附根元草摺 昔の人の心がわかる演目
曽我五郎は、当時のスーパーヒーローで、数々の演目に登場している。この演目の中で、舞鶴が力強い女性から、花魁のように見立てて踊り鎧のたれの部分(草摺)を舞鶴が引くシーンは、キターーーと言う胸熱な感覚で昔の人は見ていた。
流星 今の私たちが見えてくる演目
七夕の織姫と彦星の逢瀬の話。逢瀬の最中に流星がきて、カミナリの夫婦喧嘩の話を面白おかしくする。この話は安政5年コロリと言う流行り病がはやった翌年安政6年に書かれた話で、喧嘩ができる尊さ、日常が戻ってきたという話で、今のコロナが収まってきた私たちと同じである。
福叶神恋噺 役者を楽しむ演目
俳優ファーストで書かれた話で、俳優の個性で配役が決まっている。難しいことは考えずただただ楽しむ演目。
市民サポーター活動内容の話
参加者は291名(松本市民194名、県内72名、県外25名)60代が一番多く、3割の方が初めて。
市民サポーターは、以下の3つの基本的な考え方に基づいて運営されているという話から、仕事内容について話がありました。
2.サポーター運営ルールに従い、組織的に仕事を実施します。
3.理由のいかんを問わず、対価を求めません。
仕事内容
・チケットもぎり
・アンケート等配布
・フロア案内
・ドア開閉
・インフォメーション
・会場案内(車いす対応などを含む)
・特等席土産配布
・筋書き(プログラム)販売
・クローク
・オペラグラス貸出
・イヤホンガイド貸出
・ドリンクブース運営
・縁日横丁店舗補助
・十八世中村勘三郎を偲ぶ会
・その他(関連事業運営)
1人一役、仕事が割り振られます。何をするのかは当日までのお楽しみになります。仕事内容の詳細は、研修会の資料に記載されています。
残念ながら雨天のため開催されなかった「十八世中村勘三郎を偲ぶ会」のスタッフポロシャツです。こちらも背中側に紋が入っているので中村屋推しにはたまらない品です。
ゲネプロ見学
公演初日の前日7月11日(木)にゲネプロの見学。今回の公演の演目、正札附根元草摺、流星、福叶神恋噺すべての演目を見学をすることができました。
始まる前に虎之介さんが、舞台から客席へ降り、関係者に挨拶に行く姿や、幕を引いた後に再度幕が開けられ、流星の勘九郎さんが舞台からはける様子も見ることができました。
※流星については、勘九郎さんの息子さんの勘太郎さん長三郎さんはまだ松本に来ていないということで勘九郎さんの流星の部分のみとなりました。
席は特等席の範囲に座ることができて、役者さんを近くに感じられました。関係者でない限りゲネプロを見るということはできないので、とても貴重な体験ができました。
市民サポーター活動当日
集合時間は、12時開演の場合は10時、16時開演の部は14時です。活動前に朝礼が行われ、それぞれの仕事のリーダーに仕事内容等の説明を受け持ち場に行きます。
活動日当日に受付へ行き、名札と名札ケースをいただきます。複数日活動する場合は、名札は毎日変わります。2日間活動して2日間とも同じ仕事の場合もあります。名札ケースは返さず2日目以降も使用します。
名札の裏に自分の仕事が書かれています。
縁日横丁の販売のお手伝いでした。お店も沢山あるのでどこになるのかドキドキ
縁日横丁の担当で集まり、リーダーからお店の割り振りについて話を聞きます。
開演は12時ですが、縁日横丁は10時30分開店なので、すぐにお店まで行き、店主の方に仕事内容を確認して、始まる前、幕間、終演後に商品の販売の手伝いをします。休憩時間は開演中でした。
休憩場所は別で設けられており、軽食が用意されています。
公演が終了し、お客様が帰った後にサポーター全員で終礼があり解散になります。
開演前は、お客様も興味津々で縁日横丁に足を運ぶので、大忙し。笑顔を忘れず接客しました。
まとめ
信州・まつもと大歌舞伎市民サポーターの仕事内容は多岐にわたり、1人一役なので、他の仕事についてはわからないですが、縁日横丁での販売のお手伝いはとても楽しくできました。
中村屋の紋の入った法被を着ることができるのも嬉しいですね。気になっている方は、次回開催されるときに市民サポーターに申し込んでみてください。
色々な人と話ができて楽しい時間を過ごせます。劇場の仕事に興味がある方もいいかもしれないですね。
追記:9月大入り袋が届きましたー。
大入り袋初めていただきました。
宝として保管?それとも使っちゃう?どうしようか考えています。
気になる中身は、透かして見ると・・・穴がある貨幣でした。
しばらくは思い出しながら眺めていようと思います。
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