令和5年11月北九州市制60周年に小倉城勝山公演特設会場で、平成中村座小倉城公演が開催されます。
5月に姫路城公演あり、小倉公演が11月開催。1年のうちに2か所公演があるのは驚きです。
はじめていくけど平成中村座ってどんなところ?座席はどうなっているの?お弁当はいつ食べる?当日券はあるの?と思いますよね。
小倉城公演情報と合わせて、平成中村座について紹介します。
平成中村座小倉城公演の座席や料金について
平成中村座の小倉城公演の座席表を紹介します。まずは、桟敷席はなく、お大尽席、松席、竹席、梅席、桜席があります。
座席の種類
お大尽席、松席、竹席、梅席、桜席の5種類あります。順に紹介しますね。
お大尽席は、2階正面に4席あります
座席の後ろに絵が描かれ、肘掛があり、座椅子に座布団が敷かれています。座布団も大きく、ほかの座席とは一線を画します。
専門のお茶子さんがついて、お迎えやお見送り、飲食などの接待をしてくださいます。2階席で舞台正面なので、舞台は遠いですが全体を見渡すことができます。
一度は座ってみたいと思う憧れの席です。
描かれている紅葉の幹をよく見てくださいね。中村屋さんの関連の数字が見えます。行ったときは知りませんでした。
平成中村座の遊び心とても好きです。
松席は、前方平場席です
椅子ではなく床に座椅子があり、座布団が用意してあります。
ゆったりしているようですが、荷物等を置くと、意外と狭くなってしまいます。正座する必要はありませんが、足腰が痛くなるかもしれません。
舞台が近く、通路を役者さんが通りますし、舞台の後ろが開いたときの景色は感動します。
竹席は長椅子席 正面、左右、2階1列目です
竹席は、お隣の席の方との距離が近くなります。
竹席でも、正面や左右の席、2階席があります。
正面の前の方は見易いです。多少の段差がありますが、後方に行くほど見えにくくなります。
花道の近くは役者さんが通るので、役者さんの息遣いを感じることができます。
左右の席は、舞台を横に見ることになるので見えづらくなるところもあります。左右でも、前方と後方は見え方が随分違います。
前方の左右は、自分に近い側の舞台が見切れてしまいます。
1階左側前方は役者さんが立ち止まって見得をきるところがあるので、近いですが、背中側になる場合が多いです。
1階右側前方は花道での演技は見やすいと思います。
2階正面は舞台の全体を観ることができます。
2階の左は花道を見下ろす感じになります。
梅席は長椅子席 2階左右2列目です。
2階席の左右の2列目で舞台を横にみるため、見えづらいところがあります。2階の左席は花道が見えないと思った方がいいと思います。
竹席、梅席左右の席は、前かがみになると舞台から遠い方の隣の方が見えにくくなります。観たい場面は同じだと思いますので、お互い気を使いながら舞台を楽しみたいですね。
桜席は長椅子席 2階舞台横です
桜席は、2階席で舞台の横に席があり、幕の内側を見ることが出来ます。
役者さんが、始まる前に舞台の定位置に着いたり、お話をしているところを観ることが出来、手を振ってくださる役者さんもいます。
舞台の転換が間近に見えて、裏方の方たちの人数や、その動きの機敏さにあっとうされます。
舞台横なので大道具の位置によっては見えない時もあり、また、幕が引かれると花道での演出が見えなかったりすることもありますが、普通の劇場にはこのような席はないので、特別感があり、中村座だけの魅力といえます。
※桜席内では、上演中はもちろんですが、常時写真撮影は出来ません。
平成中村座小倉城公演チケット料金
- 松席 (1階平場席)16,000円
- 竹席 (1、2階長椅子席)16,000円
- 梅席 (2階長椅子席)14,000円
- 桜席 (2階長椅子席)12,000円
- お大尽席(2階特別席)36,000円
博多座電話予約センター 092-263-5555
博多座チケット売り場、その他にもチケットぴあ、ローソンでも販売
立見席と戻りチケットについて
立見席は、料金が安いこともあり大変人気です。かなり早い時間からチケットを求めて並ぶ方もいます。
戻りチケットは、後援会などで抑えていた座席が何らかの事情で残った時に、公演日の真近になって販売されるものです。
立見席(当日券)について
立見席は、18席限定で、小倉公演は4000円(現金のみ)で販売されます。
当日販売になります。9時15分から昼の部、夜の部の両方の整理券が配布開始になります。
姫路では、整理券配布の列がかなり早い時間からできていました。11月の小倉の気候がわかりませんが、寒さ対策をしっかりして並ぶ必要がありそうです。
席の場所は、2階席正面の席の後ろの通路で立って見る形になります。長時間立つことになるので、体力のある方向けです。
また、立見席だけでなく当日椅子に座れる席が販売される場合があります。椅子席がある場合は、並んでいる時にお茶子さんが案内してくださいます。
戻りチケットが販売されることがあります。
歌舞伎には戻りと呼ばれるチケットがあり、公演の数日前にわずかですが販売される場合があります。
どうしても行きたい!という方はあきらめずに、こまめにチケット販売サイトをチェック!
平成中村座の舞台後ろが開きます。
チケットは買えないけど、ちらっとでいいから見たいという方は、演目の終わる頃に舞台後ろが開く(姫路城公演では、昼の部、夜の部の終演5分前位に開きました。)ので、事前に情報を仕入れてその時間に行くと舞台後ろ側から役者さんの姿を見ることができます。
役者さんたちはサービス精神旺盛なので、手を振ってくれますよ~。
お土産・弁当などの販売、飲食について
小倉のお土産販売などのお店は、30軒出店され、30軒長屋になるようです。チケット不要で買い物ができますので、足を運んでみると面白いものがみつかるかもしれませんね。
買い物だけであれば、歌舞伎の上演前後は特に混みあいますので、上演中に出かけるとゆったり見ることができると思います。
お弁当は、演目にちなんだ名前の弁当やご当地弁当が販売されます。
飲食について
中村座の中で飲食ができます。
幕間(休憩時間)や、舞台が始まる前などにご自身の席や、中村座の正面の階段を上がった右側のスペースの椅子で、弁当を食べることができます。
お弁当を食べる時間は歌舞伎を観に来てるんだなぁと実感します。
至福の時です。
平成中村座観劇お役立ち情報
平成中村座、観劇に行く際に知っておくと、役立つ情報です。
江戸時代の芝居小屋を模した平成中村座特有のトイレ事情、お楽しみ情報、観劇の際の注意事項などを紹介しています。
入り口で履物を脱ぐ必要があります
劇場入り口でビニール袋をもらい、履物を脱いで上がります。
少し不便に感じるかもしれませんが、江戸時代は靴を履いたまま上がるということはない時代です。ここからも江戸の芝居小屋の雰囲気を楽しめます。
履物を脱ぐところに、かわいい草履の絵が貼ってありますので、注目してくださいね。この絵には名前が書いてあるようです。
履物を脱いで上がると、正面に階段があり、横の壁には中村勘三郎さんの写真や、提灯などが飾られています。
チケットを確認して席へ向かいましょう!
座席を間違えて座っていて、声をかけられてびっくりすることもあります。チケットをよく見て席へ向かいましょう
・1階席の場合は、正面の階段を上って、中に入り席へ向かいます。入り口が4か所ありますので、ご自分の席に近いところからお入りください。
・2階席の場合は、は左右の階段から上って席へ向かいます。
1階なのか2階なのか、右左、正面の記載はあるのかチケットを確認して席へ向かいましょう。
もし席がわからない場合は、お茶子さんが案内してくれますので、茶色い作務衣を着た方にお声がけしてみてください。
トイレの場所は?~お茶子さんとトイレ待ちのひととき~
トイレは1階にあり、正面階段を降りて、右側にトイレへいく入口があります。
角を曲がるところが多いため、トイレはどこにあるのか不安になり、通路が長いと感じますが、大丈夫です。
その先の女性トイレの数は25個以上あります。
並んでいる時に、途中にある手書きのポップを観るのも楽しみですし、隠れ勘三郎を探すというお楽しみもあります。
そしてこのトイレの待ち時間に活躍するのがお茶子さん。
トイレに入るまでの時間を面白おかしく過ごさせてくれ、トイレの個室の手前ではテキパキと空いたトイレに導いてくれます。
姫路城公演では、列が短くあっという間にトイレまで行けました。
劇場入り口付近は外へ行く方、トイレの列に並ぶ方で大変混みあいますので、お気を付けください。
女性のトイレの行列は1階から階段を使い2階まで伸びる場合があります。長い行列ができても、次の演目までに間に合うから不思議です。
大事なことを忘れていました。トイレのみに行く場合は、履物は必要ありません。
お土産を見たい場合は、履物をもって出かけてください。履物が用意されていますが、足りない場合があります。
隠れ勘三郎
勘三郎さんが18代目ということにちなんで、劇場内部・劇場外部に勘三郎さんの目が18個隠されています。
幕間にあちこち歩き回って探してみましょう。外にも隠れています。
1公演観劇では、すべて見つけることは難しいですが、劇場内を散策するのはとても楽しいです。
姫路城公演では、姫路城の顔出しパネル、井戸の看板にも隠れていてのかなり広い範囲で隠されていました。
舞台写真販売
舞台写真は、公演の中日(なかび)以降に販売されることが多いです。
2L版で大きいサイズの写真になります。料金は1枚600円になると思われます。
平成中村座小倉城公演の写真が松竹歌舞伎屋本舗で発売されています。2024年1月31日まで下記のリンクからご覧ください!
観劇するにあたって気を付けること
・背もたれに背をつけて観劇しましょう。横、後ろの方が見えにくくなります。
・携帯電話、スマートフォンは電源を切りましょう。(経験のある方もいると思いますが、電話の音を聞くと一瞬にして興ざめしてしまいます)
・上演中に大きな声で話すのはやめましょう。
・ビニール袋のガサガサする音はかなり気になりますので、上演中に触らないように気を付けましょう。
・上演中の写真撮影は禁止です。上演前、幕間は写真撮影できます。
(※桜席内での写真撮影は常時不可)
・劇場内の寒さに対応できるように必要なもの(はおりもの、ひざかけなど)を持参しましょう。
まとめ
平成中村座は、江戸時代の芝居小屋を再現したものです。
平成中村座で江戸時代の芝居小屋の雰囲気を存分にお楽しみください。
あらすじやみどころは👇をタップしてご覧ください。
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コメント
席の詳しい情報ありがとうございます。大変、たすかります。
小倉の席を先行発売で購入しました。
先行発売では松席は販売されておらず、竹席でも会場の一番後ろの方でした。
先行発売では、横や後ろの方から埋めていくのでしょうかね。
コメントありがとうございます。初めてコメントをいただいたのでどぎまぎしています。お役に立てていれば嬉しいです。ありがとうございます。先行販売の席がどのように販売されているのかはわからないのですが、確実に行けるというのは嬉しいですね。私自身は明日の一般発売にかけてるので、自分の行ける日のチケットが取れるのかどうかドキドキです。平成中村座は芝居小屋の雰囲気がとてもよくて、役者さんたちもお客様を楽しませようとしてくださるのでどこの席でも楽しめると思います。幕間の時間は弁当を食べるのも楽しみですが、あちこち小屋の中を歩いてみたり、物販を見たりして小屋の雰囲気も楽しんでくださいね。