2025年2月猿若祭観劇記録
東京はとても暖かく、歩いていると熱くなってきて上着がいらないのではないかという日でした。
まあ、単純に地元が寒いので、そのままの格好で行くとたいてい着すぎで熱くなるということが多いのですが・・・
さて、猿若祭は、初代猿若勘三郎が寛永元年(1624年)江戸に最初の歌舞伎小屋「猿若座」(後の中村座)を開いたことを記念して行われ、猿若祭は6度目になります。
初代猿若勘三郎といえば、中村勘九郎さん、七之助さんの先祖になる方で、中村屋の方々の演目が並びました。
猿若祭、中村屋が中心となった演目とはいえ、実は一番楽しみにしていたのは玉三郎さんの「阿古屋」で、観ることができてとても幸せでした。
猿若祭時間割
昼の部
鞘當
巳之助さん、隼人さん、児太郎さん
大きな深編笠。
燕の水色の着物がとても綺麗で、黒の着物がかっこいい
刀の鞘が当たって斬り合う、お茶屋さんの仲裁で、歌舞伎の様式美がつまったお話ということですが、正直なところ話が???な感じですが、型が決まるととてもカッコいいですね。
醍醐の花見
おめでたい豪華な舞台
梅玉さんの天下人は落ち着いていて立派です。彦三郎さんの声がよく通ってびっくりしました。
福助さんのお姿が嬉しいですね。
きらら浮世伝
蔦屋重三郎 勘九郎さん
遊女お篠 七之助さん
十返舎一九 鶴松さん
喜多川歌麿 隼人さん
遊女お菊 米吉さん
蔦重の勘九郎さんは、勢いがあって、みんなを引っ張っていく姿で元気が出ます。
プロレス技もかけてましたね。
ちょっと怒ってるような、どなってるような印象が強かったかな。
歌六さん、芝翫さんの落ち着いた感じなのでそこでバランスが取れてた。
お篠さんの恋は辛い。
お篠さんの最後の浮世絵をもって蔦重を見送るところにキュンとしました。
夜の部
阿古屋
観てみたい演目でしたが、楽器の演奏のところで寝てしまうかもしれないとも思っていました。
しかし、寝るなんてとんでもない玉三郎さんの琴、三味線、胡弓に聞き入ってしまいました。
凄いとにかく凄い。景清さんへの思いが音色にあらわれていて切ない。
クジャクの着物も素敵でした。
観れて良かった。
江島生島
菊之助さん、萬太郎さん、七之助さん
菊之助さんの新五郎とても綺麗。
七之助さんの江島はもちろん綺麗で素敵ですが、海女が幼く感じられるのが不思議でした。
人情噺文七元結
泣ける、笑える、心ほかほか。
文七役の鶴松さん良かったな。
番外 地口行燈(じぐちあんどん)
地口とは、ことわざや有名な言葉を、発音が似た別の言葉に置き換えて楽しむダジャレのことです。
この地口に絵を添えて行灯(あんどん)に描いたものを「地口行灯(じぐちあんどん)」と呼びます。
江戸時代から、稲荷神社で行われる「初午(はつうま)」という祭り(2月の最初の午の日)に合わせて飾る習慣がありました。
歌舞伎座では、毎年2月にこの地口行燈が飾られます。
歌舞伎座地下1階の木挽町広場、歌舞伎座3階の売店の前、歌舞伎座に祀られている歌舞伎稲荷大明神に飾られています。
2月の歌舞伎稲荷神社には、見慣れないものが飾られています。
「地口行灯(じくちあんどん)」という、絵や文字が描かれた行灯です。
地口行灯(じくちあんどん)には、おもしろい絵と文字が描かれています。… pic.twitter.com/p0QFwXaNWr— 中村福助 (@fukusuke9_) February 3, 2025
歌舞伎大明神の行燈は、2月の演目です。
実はお稲荷さんのところにあるというのは後で知ったので、福助さんに感謝です。

あとがき
相変わらずの3階席からの観劇ですが、2月猿若祭観劇に行けて良かった。
3月は仮名手本忠臣蔵の通し狂言がかかりますが、今のところはチケット取っていない。
行きたいけど、行きたいけど、行きたいけど
これ、絶対観といた方がいいやつってわかるんだけど・・・
お金ふってこ~い
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