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2024.5御園座ヤマトタケル観劇記録

歌舞伎

2024年5月御園座「スーパー歌舞伎 三代猿之助四十八撰の内ヤマトタケル」の観劇記録です。

様々な思いが巡るのですが、團子さん、澤瀉屋の皆さん一丸となってとてもいい舞台で、カーテンコールの時には、おこがましいかもしれないけど、頑張れ!って思っていました。涙もでてきちゃうしね。

ヤマトタケルポスター

観劇記録

席は2階席12列、一番お値打ちなD席です。一番お高い席はA席16,500円、D席は1,000円。御園座様様です。

平日の10時販売開始と言うことで、発売日に会社のトイレに駆け込みゲットしました。ありがたやありがたや。歌舞伎が1,000円で見られるなんて幸せ者です。

さてD席の位置は、2階席の一番後ろの1列です。花道は七三あたりまで見ることができます。

前の席の方がくると、頭で隠れますがこんな感じです。そして今回は宙乗りがある演目ということで團子さんお迎え席でした。

D席より舞台をみる

宙乗りのワイヤー

團子さん笑顔で飛んできてくれました。それにしてもすごい体幹です。長い羽根を羽ばたかせ天翔けていきました。宙乗りは、ただ真っすぐ来るだけでなく、戻ることもあってそれを正面からじっくりと見ることができて幸せでした。

ヤマトタケル公演予定表

さて、ヤマトタケルは日本神話を基にした舞台です。

地球の映像から、大和の国の民の後ろ姿。回り舞台がまわって、大和の国の帝の朝の儀式から始まります。最初のセリフは、寿猿さん(93歳)でした。帝は、帝の双子の子の兄が来ないから、弟に来るように伝えろと言い、弟が兄のところへ出向きます。

兄と弟の二役を團子さんが一人で演じます。

兄のところには、妻である兄橘姫(えたちばなひめ)と兄橘姫の妹の弟橘姫(おとたちばなひめ)がいます。兄は妻がいるのに妹に手を出そうとしています。

兄橘姫と弟橘姫を壱太郎さんが一人で演じます。

兄(気性が激しい)と弟(やさしい)、姉(意志が強い)と妹(感情を隠すタイプ)、性格の違う二人を、入れ代わり立ち代わり演じます。衣装も変えるので、すごいです。これが歌舞伎の早替りです。いつの間に変わったのか不思議です。

青虎さん中車さんあいさつ

ざっくりとあらすじ

帝の後妻が子を産んで、次の帝をその子にしようと目論んでいる。

帝が後妻の子を次の帝にするだろうから、帝を殺すという話を弟(のちのヤマトタケル)にし、弟が止める。

兄が弟が帝に告げ口をするだろうと、弟に刀を向ける。もみ合っているうちに弟が兄を殺してしまう。

兄を殺した罪で、熊襲の国の征伐を命じられ、後妻はほくそ笑む。

熊襲征伐して帰ると、褒美に兄橘姫を与えられるものの喜ばれず、蝦夷の国の征伐を命じられる。

蝦夷の国に行く途中に、伊勢の国にいる叔母、弟橘姫のところへ行き叔母から剣を与えられる。弟橘姫と恋仲になり、蝦夷の国へ一緒に行くことになる。

途中に寄った国で火攻めにあうも、逆に火を使って逃れる。

占いで蝦夷へ行くのには、船で渡るのがいいと出て、船で渡ろうとするが海が荒れる。海の神が弟橘姫が気に入ったから差し出せと言っている。弟橘姫が入水し、海がおさまる。

大切な弟橘姫を失い、戦いに邁進し蝦夷の国も治める。

尾張の国に寄ると、尾張の国の姫を妻として迎えることになる。帝から大和の国に来る前に、伊吹山の山神退治をするように命じられる。

伊吹山の山神を倒しに行くときに、素手でも倒せると草薙の剣を持たずに出かけてしまう。

伊吹山で大きな傷を負い、目前にした大和の国にたどり着くことなく命を落とす。

後妻も、その子どもも病で死んでしまい、ヤマトタケルの子が次の帝になることが決まる。

ヤマトタケルの墓から白鳥が飛び立つ

御園座エアウィーブ

印象に残っているところ

初見ということで、イヤホンガイドを借りました。スーパー歌舞伎はSSS(スリーエス)が見どころというアナウンスがありました。

1.スピード、2.スペクタクル、3.ストーリーの3つです。

歌舞伎を観る時は見得を切って止まる→拍手喝采のイメージなのですが、見得はきるけどしっかり止まらない印象で、いつもの歌舞伎と比べると拍手のタイミングがなかなか難しかったです。

セリフはわかりやすく、途中の尾張の国では、どえりゃー名古屋弁を使っていて、笑いを誘っていました。

殺陣がスピード感あふれていました。

壮大な場面というと、布や旗を使って火の演出や、船と舞台いっぱいの海の演出熊襲(くまそ)の国での舞台演出、大人数の役者さん、伊吹山の演出など。

ストーリーの中で考えさせられたことは、子は親に認めてもらいたいと思うもの。傲慢さが後に痛手になることがある。勝って兜の緒を締めよという姿勢が大切ということ。

御園座鳥屋

宙乗りの鳥屋

まとめ

御園座ヤマトタケル観劇の記録です。あらすじや印象に残った箇所を記事にしました。

2018年5月御園座のワンピース歌舞伎が楽しすぎて、5回も行くという無謀なことをしたことを思い出します。タンバリン買って、ゆずの曲が流れて、沢山の役者さんが通路に来て踊ってくれて。クジラが飛ぶし、水が凄いし、宙乗りでくるくる回ってるし、船がでっかいし。幻想的だし、ダンスショーあるし。楽しかったな。

同じ演目で同じ年に、新橋演舞場、御園座、松竹座、博多座と回るって珍しいのではないかな?お近くの方はぜひご覧ください。胸に迫る思いがあります。

 

 

 

 

 

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