2024年12月新橋演舞場公演の歌舞伎NEXT「朧の森に棲む鬼」の観劇をしました。
松也さんと幸四郎さんのダブルキャストということで、当初幸四郎さんのライのみを観る予定でしたが、流れてくるエックスの評判が凄くて、これは幸四郎ライ、松也ライ両方観なくてはということで、チケットを追加して、昼の部、夜の部通しで両ライを楽しんできました。
松也さんライは、いい人って感じから順に悪人になっていく感じ、幸四郎さんは根っからの悪い人が極悪になっていくそんな感じでした。
朧の森に棲む鬼観劇記録
新橋演舞場での観劇は、2024年4月のGALA以来のでした。
どちらのライも3階席でしたが、松也ライの時は鳥屋が横にあるという席で、宙乗りしてきた松也ライを間近で見ることができました。
ですが、正直なところ、カラーコンタクトなんでしょうか?目が普通じゃなくてとても怖くて目を背けてしまいました。ホントに怖かったです。
そして、とても大きく見えました。
幸四郎ライは上手側4列。ちなみに、新橋演舞場3階正面は花道が見えません。
松也ライを観た後で、話の筋がわかるので松也ライと幸四郎ライがどう違うのかそんなことを考えながらの観劇でした。
幸四郎ライさん少しセリフが飛んでる箇所がありました・・・。
さてさて、歌舞伎NEXT「朧の森に棲む鬼」は、2007年に初演。
松竹と劇団☆新幹線がタッグを組んで、現:松本幸四郎さん(当時:市川染五郎さん)がライを演じました。
幸四郎さんから松也さんへ継承されていくということになるのでしょうか。
激しい立ち廻り、殺陣があるのでライを演じる方は、かなりの体力が必要になります。
そして、歌舞伎NEXTというと私の中では、「阿弖流為(アテルイ)」
勘九郎さん、七之助さんが出演されているというので、後追いでシネマ歌舞伎で観ました。
阿弖流為は両花道で、立ち廻り、殺陣が多くて、とにかく出てくる人みんなカッコいいという印象だったので歌舞伎NEXTが公演されるときは観てみたいと思っていました。
「朧の森に棲む鬼」感想
朧の森に棲む鬼の配役がどの人にもピッタリのお役でした。
この配役があるから、この舞台が成り立っているそんな感じです。
ライ/サダミツ ライ/サダミツ ツナ シキブ キンタ シュテン アラドウジ ショウゲン マダレ ウラベ イチノオオキミ オクマ |
松本 幸四郎(ダブルキャスト) 尾上 松也(ダブルキャスト) 中村 時蔵 坂東 新悟 尾上 右近 市川 染五郎 澤村 宗之助 大谷 廣太郎 市川 猿弥 片岡 亀蔵 坂東 彌十郎 片岡 千壽 |
とても良かった。何度でも見たくなる面白さ、カッコよさ、刺激、涙、恐怖感。
ライはとにかく悪い奴
ツナはとってもカッコいい女性で憧れる
シキブの恋に突っ走って、恋に生きる女(なれないけど、こんな風になれたらそれはそれで面白そうと思う)
キンタは元気いっぱいの兄貴を慕ういい奴。裏切られたら辛いよね
シュテンはシュっとしていて殺陣もカッコいい。
アラドウジは道化師ジョーカーみたいな風貌でお好みは男性?
ショウゲンはなんか大きい
マダレは大将って感じで、まさかの兄
ウラベは観察眼のある人
イチノオオキミ舞台でナンパする人。ほんわかおおらかでとってもいい人
サダミツはくうぇーっくうぇーっくうぇー
オクマさんへキンタをよろしくお願いします。
話の筋を全く知らなくても楽しめました。
上演時間4時間だけれど、あっという間に過ぎていく時間。
歌舞伎の舞台より音が大きいのでいつもよりドキドキ感が強くなるのかもしれない。
見得、本水、立ち廻り、殺陣、だんまり、附け打ち、宙乗り、歌舞伎の演出もしっかりありました。
衣装もそれぞれ素敵でした。
ツナのマントさばきに惚れました。
感想がまとまらないけれど、とにかく凄い舞台でした。
阿弖流為衣装
新橋演舞場2階に阿弖流為の衣装展示があったので残しておきます。
あとがき
「朧の森に棲む鬼」期待を裏切らない舞台でした。
近くに住んでいて、お金が有り余っていたら何度でも足を運びたくなるそんな舞台でした。
普段お土産は買わないのに、記念が欲しくてゴーフレットミニ缶二つ買っちゃいました。
今見ると、やっぱり怖いと思うから、飾ることはないと思います。
昼食は、新橋演舞場2階で販売しているお弁当「華ちらし」800円
夕食は、コンビニおにぎり
2025年2月は博多座で公演されます。
博多の美味しい食文化を楽しみたいけれど、歌舞伎座で猿若祭もある・・・
歌舞伎の公演期間が長いから、都合がつかないということはないけれど先立つものがございません。
そして「朧の森に棲む鬼」のライを勘九郎さん、ツナを七之助さんで観てみたいと思う中村屋推しなのでした。
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