2024年8月4日(日)8月納涼歌舞伎初日に歌舞伎座へ観劇に行きました。
納涼歌舞伎は若い役者さんが多く出演されるのと楽しい演目が公演されるので、毎年楽しみにしています。
注目されているのは第3部の京極夏彦さんの書き下ろし歌舞伎「狐花」、小説も販売されているので本を読んでからの観劇もススメです。一幕目終わりドキドキな怖さがありました。彼岸花の呼び方が舞台に合わせて変わるのも注目。
第1部のゆうれい貸家は、笑える演目。
話も分かりやすいので歌舞伎初心者の方も楽しめます。歌舞伎と言うと堅苦しいイメージと言葉がわからないというイメージがあると思いますが、そのイメージを払しょくできます。
第2部の梅雨小袖昔八丈ー髪結新三ー
悪い新三がとてつもなくかっこいい。夏の江戸の生活の様子も楽しめる演目です。
どの部もそれぞれの面白さがあります。ぜひ歌舞伎座へ足を運んでみてください!
本日行われた初日劇場前イベントの様子をお届け🎥✨
YouTube▶️https://t.co/kr5vlb8M1g
本日初日🎊8月25日(日)まで上演中🎐#歌舞伎 #Kabuki #歌舞伎座で会いましょう#ゆうれい貸屋 #鵜の殿様 #髪結新三 #紅翫 #狐花 pic.twitter.com/jbzuQtutyX
— 松竹演劇部 (@shochiku_stage) August 4, 2024
八月納涼歌舞伎の感想
8月納涼歌舞伎1部から3部までとても楽しめる演目が揃っていました。
特に中村屋推しにとっては、可愛い勘九郎さん、悪い勘九郎さん、七之助さんの妖艶なお姿や、鶴松さんの可愛らしい幽霊、いてうさんの魚裁きがみられてとても幸せ空間でしたよ。
幸四郎さんと染五郎さんの親子の舞踊は、凄いと思える体の使い方で舞踊なのに面白い演目でした。それぞれの部の感想を記しておきたいと思います。
本日より8月25日(日)までの公演期間中、
『#ゆうれい貸屋』『#髪結新三』『#狐花』の
特別ポスターを数量限定で販売✨
歌舞伎座地下2階 #木挽町広場 #かおみせ、
歌舞伎座1階 #お土産処 #木挽町 にてお求めいただけます🤗8/25(日)まで上演🎐 #歌舞伎… pic.twitter.com/mbdQ3caIUB
— 松竹演劇部 (@shochiku_stage) August 10, 2024
八月納涼歌舞伎第1部
ゆうれい貸屋 11:00~12:20
歌舞伎はある程度あらすじや登場人物を知っていた方が面白いのだけれど、何も見ていなくても楽しめる演目でした。
弥六役の巳之助さんと、芸者の幽霊染次役の児太郎さんのやり取りは面白くて、貸し出される幽霊役の又蔵の勘九郎さんが可愛いい。娘の幽霊お千代の鶴松さんは、可愛い男好きな幽霊。
面白い場面が沢山で劇場内は笑いが起きていました。
鵜の殿様 12:55~41:26
鵜の殿様は岐阜の鵜飼の様子を舞踊にしたものです。
鵜になる染五郎さんの衣装の袴の裾が長いもので、引きずる長さなのに動きが機敏で身体能力の高さに驚きました。よく動けるなぁと感心します。
幸四郎さんと染五郎さん親子で踊るので、息ピッタリで鵜飼が鵜を操るさまがとても見事です。
家来が大名に鵜をやらせて憂さ晴らしをしている楽しさが伝わってきました。
八月納涼歌舞伎第2部
梅雨小袖昔八丈 髪結新三 2:30~4:41
勘九郎さんの新三は悪い奴なのですが、それがとてもカッコいい江戸の粋を感じる悪さです。悪い役をもっと観てみたくなります。
8月納涼歌舞伎の演目の中では一番歌舞伎らしい歌舞伎の演目になります。
新三は、家々を巡りながら髪を結う職人。
家が傾いている材木屋の娘の結納が決まったが、その娘は手代と恋仲でした。
それを知った新三が手代にかけおちするようそそのかし、二人が出てきたところで手代を打ちのめし、材木屋の娘を誘拐。
手代から話をきいて娘を返すよう話を付けに来た親分ですが、もってきたお金が少ないとの出鼻をくじかれます。
新三の内の家主が登場。
家主は数段上手で持ってきたというお金も半分持って帰って行ってしまいます。
面目を潰された親分は、脇差を手にして新三を待ち伏せます。
立ち廻りが始まるのかと思いきや最後は、切口上で幕となります。
花道を浴衣で登場する新三はとてもカッコいいですよ。すぐに着替えてしまうので残念ですが帯を結ぶ姿も素敵です。
家主とのやりとりの場面は見ものです。ぜひ楽しんでください。
立ち回りなどの劇中の動きが途中で止まり、出演者が舞台の正面に並び、観客に向かって挨拶や感謝の言葉を述べること。
口上は通常、演劇の締めくくりとして行われ、次の公演やその他の情報を伝える場でもある。
艶紅曙接拙 紅翫 5:01~5:26
この演目は舞踊になります。
様々な職業の人が集まり、江戸の風情たっぷりです。それぞれの職業の小道具も見ていて楽しいです。
紅翫(べにかん)の面を使ったおどりは、歌舞伎の演目にちなんだものです。並んで踊る姿もとても華やかで綺麗です。
八月納涼歌舞伎第3部
第3部は、ミステリー作家の京極夏彦さんの書き下ろしの歌舞伎です。本も販売されているので、観る前に読んでおくと登場人物や話のあらすじがわかり観劇も楽しめます。
狐花 葉不見冥府路行 6:15~7:36
発端・序幕
狐花 葉不見冥府路行 8:06~9:23
二幕目
彼岸花が印象にのこる演目です。
最初に、衝撃的な場面が展開されます。
笑三郎さんの美冬は最初の場面でしか見られないですが、演目の中でずっと存在感があります。
七之助さんが彼岸花の衣装を身に着けた立ち姿は美しいです。狐の面をつけている姿も違和感なく観ることができます。
幸四郎さんの中禪寺洲齋が黒の袴に白の法被、髪が揺っていないざんばら髪で、舞台の中でいい意味での異物感があります。長台詞が多く、凄い大変そうと思いました。
勘九郎さんの堅物はただただ悪い奴という印象です。
新作歌舞伎で、ミステリーなので観て楽しんでくださいね。
途中音楽の音にかき消されてしまって聞こえない時もありましたが、イヤホンガイドがあると話の進行がわかりやすいと思います。
あとがき
8月納涼歌舞伎、外はとてつもない熱さだけど、歌舞伎座の中は夏の特有の涼(お化けもの)があって、涼しく過ごせます。
歌舞伎って難しいと先入観があるかもしれないけど、面白くて楽しい演目もあるのでぜひぜひ足を運んでみてほしいのです。
歌舞伎座の中で弁当を食べる時間も贅沢で幸せの時間になりますよ。
気取らなくても大丈夫。チケットさえあれば入れます。短パンの人もいるし、ジーンズの人もいます。
まずは幕見席で一幕だけ観るのもいいですね。ゆうれい貸屋、鵜の殿様おススメです。
チケットは観劇前日昼の12時からオンラインで購入できます!
↓こちらかどうぞ
歌舞伎座一幕見席オンラインチケット
コメント